訪問看護ステーション「あやめ田沼」で、当ステーションの責任者が訪問中、利用者さんの命を救うという大きな活躍を遂げました。
ある日、責任者が定期的に訪問している利用者さんの自宅を訪れた時の事。
いつも通り訪問しようとすると、中からは声が聞こえるものの、ドアが開かず訪問に入れない状態。
いつもと様子が違うと思い、ドアポストの隙間から室内を確認すると、ドアの向こうには利用者さんが倒れていました。
話すことはできるが、立ち上がることができない状態の様子。
ドアポストの隙間から確認したところ利用者さんの身体に痣がある様子。
責任者が隙間から
「どうしたの?」
と声をかけると、階段から落っこちてしまったとのこと。
しかし日常の健康状態も含め、「この状態では全く身体を動かせないのでは・・・」と責任者は考えました。
その状況からすぐに警察と消防署に相談。
すぐに駆けつけくださり、事態の解決を試みてドアを壊そうとすると、ご本人が「壊すな!」と強く主張されたため、その場で強行突破することは断念されました。窓やドアを壊すことはできず、救助は一旦保留されることに。
しかし、責任者はこのまま放置することに強い危機感を抱きました。
「命がかかっている」
という直感から、会社に相談し、窓を壊してでも救助を行うべきだと提案。
会社もその判断を支持し、窓の修理を含めた責任を負うことを快諾しました。
その後、再び消防署に連絡を取り、窓を壊して室内に入ることができました。
無事に利用者さんを救助し、病院に搬送することができたのです。
後日、主治医からは「もう少し遅れていたら命の危険があった」との言葉があり、あやめ田沼の責任者と会社の決断が、まさに命を救ったことが証明されました。
救助後、主治医からは「ほんとギリギリだったよ!あのまま放置していたら危なかった。よくあの判断をしてくれた」と感謝の言葉をいただきました。
また、看護師さんからも「会社が責任を取ってでも窓を壊してくれたのは、すごくかっこいい決断だったね」と温かいお言葉をいただきました。
責任者の迅速で思い切った判断が、一つの命を救う結果となりました。
訪問看護の現場では、このように時に素早く、時に難しい決断を求められることがありますが、「あやめ田沼」はその使命をしっかりと果たしました。
これからも利用者の命を守り、安心して暮らせる社会の実現に貢献していきます。
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