地域の安心を守る取り組み -訪問看護の枠を超えて-

こんにちは!ブログ担当です。
今回はあやめ稲敷の事業所での出来事です。

ニュースでも多数取り上げられておりますが
いわゆる点検商法によるトラブルが増えており
ご利用者様のご自宅でもそのような案件があったようです。

 

地域包括支援センターからの相談

今年の夏、地域包括支援センターの担当者から一報が入りました。
「利用者様がご家族の同意なく屋根修理の契約を結んでしまった」とのことで、支援センターには遠方に住むご親族の方から相談があった様子。

ご親族の方は、「自分が近くにいないため、親が不安定な判断をしてしまったのでは」と心配されていたようです。事業所に相談いただきましたので、当事業所も迅速に動くことを決めました。

利用者様宅での迅速な対応

相談を受けたのち、事業所の相談員が利用者様宅を訪問すると
ちょうど業者が到着しており、作業を開始する直前でした。

事前に打ち合わせした際に管理者から受けた指示に従い、業者に対して
「クーリングオフを行うため、作業を中止してください」
と冷静かつ明確に伝えました。
その場で利用者様のご親族と業者を電話でつなぎ、契約内容について話し合いが行われました。
その後、消費者センターや地域包括支援センターの担当者も到着。
業者も作業の中止に応じたため、大きなトラブルになる前に防ぐことができました。

 

地域全体での連携

今回のケースでは、地域包括支援センター、消費者センター、そして当事業所が一体となって動きました。
現場には消費者センターの担当者も駆けつけ、利用者様や業者と直接話し合いを行う場面もありました。
このように、地域内で情報を共有し連携を図ることで、詐欺やトラブルの可能性がある案件を未然に防ぐことができました。ご親族の方から「すぐに対応していただき本当に助かりました」と感謝の言葉をいただき、利用者様の安心につながる対応ができたことを私たちも嬉しく思います。

 

同業者の再訪と注意喚起

数日後、車で約6分ほど離れた別の利用者様宅にも同じ業者が現れたことが判明しました。
幸いにも、近隣住民が「少し怪しい業者だ」と気づき、契約に至る前に対応してくれたとのことです。
同じ事例が続いたことを受け、私たちは訪問先で利用者様やご家族に対し「不審な業者に注意してください」と呼びかけを行いました。
また、詐欺の予防策として、怪しい業者に出会った場合はすぐに地域包括支援センターや消費者センターへ相談するようアドバイスしました。

 

地域の安心を守るために

今回の事例を振り返り、家族や関係機関との連携の重要性を改めて実感しました。

私たち訪問看護事業所の役割は、利用者様の健康や生活を支えるだけでなく、地域全体の安全や安心を守る一翼を担うことにもあると考えています。

これからも、地域の皆様と密接に連携しながら、不安や危険から利用者様を守る活動を続けてまいります。

 

 

■訪問看護ステーションあやめ稲敷

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